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お地蔵さまの頭巾をご奉納いただきました

六地蔵さまの為の頭巾をご奉納いただきました。

冬も本番に入り一段と寒くなってまいりしたが、特製の手作りニット帽がとても暖かく気持ちよさそうです。

ご奉納くださり、誠にありがとうございました。

ちなみに当山では、マスク着用の啓発と、新型コロナウイルス感染症の早期終息をご祈念して、お地蔵さまにもマスクをご着用いただいております。

ご参拝の皆様におかれましても、暖かい格好とマスク着用にて、くれぐれもお大事においでくださいませ。

 

【お地蔵さまについて】

お地蔵さまは、観音さまや弥勒さまと同じく、「菩薩」と呼ばれるご尊格のひとりです。

私たちの住むこの広大な大地は、多くの生命を育み、金銀宝石を内に宿し、常に泰然とこの世界を支えています。

その大地と同じように、この菩薩さまが、我々衆生の心を育み、恵みをもたらし、安心を与えてくださることから、「地蔵」の名があります。

 

お釈迦さまが入滅してから56億7000万年後、修行を終えた弥勒さまが現れ再び人々を救い出すという伝えがあります。その間の無仏の時代に我々衆生をお救いくださるのがお地蔵さまです。

その功徳はこの現世のみならず、我々が輪廻する6つの世界(六道:地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)の全てに及ぶとされています。

この六道能化の信仰から、当山でもお祀りしている「六地蔵」の形式が生まれました。

 

また、お地蔵さまは子供との関係においても種々の信仰を集めてきました。

正確ないわれは未だ不明ですが、古くは『今昔物語集』の地蔵説話にもその関係性を見いだすことができます。おそらくは、僧形であることの親しみやすさや、その丸いフォルムが幼い子供を連想させる等の理由による民間信仰的なものでしょう。

その後も多くの説話に登場し、『西院河原地蔵和讃』等の流布により水子供養のご利益、ひいては子供の守護者としての性格を獲得していきます。現在よく見るお地蔵さまが頭巾や前掛けを着けた格好をしているのは、そのような信仰が基となっているといわれています。